生活を送りながら光の方へ走っている。時々制作もしている。そうすると生活も制作もごちゃ混ぜになって光そのものになった。
この度、ゲイジュツ・チーム ニセテクスチャと門田健嗣による映像作品のグループ展を開催いたします。
ニセテクスチャは生活の行為を取り出し、パフォーマンスへ変換し都市や街に再配置します。それを撮影という行為で一方的な視線として映すことで、繰り返し続く閉じた環境を外側から描き出すことを試みます。門田健嗣は、建築的構築性を持つ物体と映像が交錯し、相互に影響し合いながら構築される共生環境に関心を持ち、映像に「光らしさ」を求めることで、これらを生成する手法を模索します。
「光の方へ」というタイトルにあるように、映像の要素である「光」に対して、それぞれのアプローチで表現を試みます。そこには、生活の中で行われる作業や住居などのモチーフが、制作を通じて洗練され、変形しながら浮かび上がります。映像を単なる記録メディアではなく、それぞれのモチーフが光として表出する作品をぜひご覧ください。
門田健嗣
デザイナー。異なる素材やスケールを横断し、物の受け止め方をデザインすることで、対象への人々の姿勢や関わり方、価値観に影響を与えることを試みる。近年は、建築的手法に基づき、光の象徴的および情報的性質を再考し、構造物や空間による光の受け止め方を探求している。主な活動に「自転車建築」があり、実験や制作過程を「Critical Cycling」で連載している。
参考:門田健嗣「Light on Earth #1」
ニセテクスチャ
単純・退屈で繰り返される、日常の行為や生活の作業を、ニセテクスチャ(物や事における偽物の質感、手触り、表面の様子)によって覆い隠す・反転させることを目的に、2024年より活動を開始したゲイジュツ・チーム。オオタソラと小林玲衣奈が参加。主な活動は飲み会をした後にその街を一晩中歩くこと。趣味は街にある木材が本物か確認すること。
参考:ニセテクスチャ「リビングルーム・トレーニング」
会期:2024年12月26日(木)~29日(日) 開館時間:10:30~21:30(最終日のみ19:00まで) 入場無料 会場:元映画館 〒116-0014 東京都荒川区東日暮里3丁目31-18 旭ビル 2階 JR常磐線 三河島駅より 徒歩 5分 / JR山手線 日暮里駅より 徒歩15分
お問合せ: [email protected]